公開日:2026-07-25
監修:SalonRink 編集部
美容サロン経営者とITエンジニアが共同運営。サロン経営・LINE予約・顧客管理に関する実践的な情報を発信しています。
美容室の売上は施術によって左右されやすく、客数が減る季節や経済状況の変化に大きく影響を受けます。そこで多くのオーナーが注目するのが「店外販売」です。
店外販売とは、来店客に限らず、SNSやオンラインストア、イベント出店など、店舗以外の場所で製品を販売する仕組みのこと。うまく構築できれば、施術の予約が埋まらない時期にも収入を確保でき、事業の安定性が高まります。
ただし、いきなり大きく展開するのではなく、現実的に続けられる範囲から始めることが大切です。この記事では、個人サロンやオーナー美容師が着実に進められる店外販売の始め方をお伝えします。
店外販売を始める前に、「何を売るのか」を明確にしておきましょう。
多くの美容室では、施術後のケア用品(シャンプー、トリートメント、頭皮美容液など)をすでに店頭販売しています。この既存製品をベースに考えると、販売ロジックが単純で、顧客教育も一貫性を保ちやすくなります。
新しく製品を追加する場合は、以下の3点を確認してください:
在庫管理は「少量から始める」が鉄則です。月間販売数を予測し、その1.5倍程度の在庫から開始するのが無難です。余った在庫は事業の足かせになるため、回転率を見ながら追注文のタイミングを調整しましょう。
店外販売を成功させる最初のステップは、すでに信頼関係がある既存客へのアプローチです。
施術時に、顧客のヘアコンディションに合わせて「自宅でのケア方法」を提案する。その延長線として、製品の購入を勧めるのが自然な流れです。ここで重要なのは、オンラインストアやSNSを一方的に紹介するのではなく、「来店時に買い置きしておくと便利」という選択肢を用意することです。
具体的には:
既存客からの購買は「信頼に基づいている」ため、新しい販売チャネルの成果測定がしやすく、改善点も見つけやすい状態です。
既存客へのアプローチがある程度の形になったら、新規顧客層へのリーチを考えます。ここは「焦らず、試験的に」進めることをお勧めします。
オンラインストア(BASE、shopifyなど)
自社サイトを持つことで、24時間の販売が可能になり、顧客データも自社で保有できます。ただし、初期費用と継続的な運営時間がかかります。最初は「Instagram に商品写真と価格を載せ、プロフィールのリンクから購入ページへ誘導する」という、最小限の形から始めるのも一案です。
SNSでの直接販売
Instagram やTikTok で、施術写真や使用製品を投稿することで、フォロワーからの問い合わせが生まれる場合があります。DMでの注文対応は手作業になりますが、信頼感が高く、顧客との関係構築にもつながりやすいです。
イベント出店やマルシェ
地域のポップアップイベントや物販イベントに出店することで、見込み客との接点を作ります。ここでのポイントは「販売よりも認知」と割り切ることです。購入に至らなくても、SNSのフォローをもらえれば、継続的な接触が可能になります。
店外販売を続けるうえで、陥りやすい罠が「短期の売上数字を追う」ことです。
大切なのは、以下の2点です:
満足度の高い製品は、自然と口コミにもつながり、新規顧客からの問い合わせも増えていきます。
販売チャネルの優先順位も、定期的に見直しましょう。予想と異なり、SNS経由の問い合わせがほぼなければ、その運用にかける時間を減らし、別の施策に充てる判断も必要です。
店外販売は「施術の質を落とさない範囲で」展開することが、長続きのコツです。無理に複数チャネルを展開するのではなく、既存客へのアプローチと、自分たちが続けやすいチャネル1つ程度から始めるのが現実的です。
事業の安定性を高める一歩として、ぜひ試してみてください。
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