公開日:2026-07-26
監修:SalonRink 編集部
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Z世代(1997~2012年生まれ)は今、美容サロン選びの中核層です。彼らは検索エンジンよりもSNSで情報を集め、信頼できると感じたアカウントから予約します。一方で、口コミや加工が露骨な投稿には警戒心を持ちやすい傾向も見られます。
この世代への集客と接客を成功させるには、単なるポータル掲載だけでは不十分。実際に来店してもらい、リピーターに育てるには、SNS戦略と店舗での会話術の両立が必要です。今回は、美容室オーナーと個人美容師が今日から実行できる、Z世代対応の具体的な施策をお伝えします。
Z世代の集客経路は、世代によって異なります。彼らの多くは、まずInstagramやTikTokで「○○(地名) 美容室」「ヘアカラー 透明感」などのキーワードで検索し、実際の施術例やスタイルの雰囲気を見ます。その後、プロフィールのリンクからポータルサイトや公式LINEに流れ着く──この流れが標準的です。
ポータルサイトの掲載情報だけでは、Z世代に十分な信頼感を与えません。「誰がやってくれるのか」「実際の雰囲気は」という不安が残るためです。SNSで顔が見える情報、スタッフの人柄が伝わる日常的な発信が、来店の後押しになります。
また、Z世代は「企業のウソ臭い投稿」を見分ける力が高く、過度に加工された写真や大げさなキャッチコピーに対して反発する傾向があります。ここが重要なポイントです。
カラーやパーマの仕上がりを発信する際、加工や修正は最小限に抑えましょう。むしろ、自然光での撮影、複数角度からの写真、施術前の髪の状態を率直に示すことが、Z世代の信頼を得ます。
スタイリストのコメントには「こういう悩みを抱えていた」「こんな提案をした」といった背景を添えると、単なる完成形の写真ではなく、その人の選択ストーリーが見えてきます。
顔出しできるスタッフであれば、朝礼での一言、昼休みの過ごし方、スタイリング練習の様子など、サロン内の「ふつう」の風景を発信します。Z世代は「生身の人間が働いている場」として認識することで、来店のハードルが下がります。
個人美容師であれば、自分が実際に使っているシャンプー、通勤時の装い、学んでいる新しい技術など、プロとしてのこだわりを見せることが、顧客との距離を縮めます。
Z世代は「企業の発信」よりも「顧客の声」を信じます。来店後、顧客がタグ付けしてくれた投稿にはコメントを返す、許可を得たビフォーアフターを定期的にリポストするなど、対話の形を整えることが大切です。
Z世代と初対面で打ち解けるコツは、相手の関心事を早めに知ることです。「今日はどこからいらした?」という定型質問ではなく、「最近ハマっていることはありますか」「推しのアーティストはいますか」といった、その人の内面に触れる質問が効率的です。
これはカウンセリングの質を高めるだけでなく、スタイリスト自身も顧客の「人となり」を理解でき、より的確な提案ができるようになります。
初来店の際、可能であれば顧客のInstagramやTikTokのアカウントをフォローしているか確認し、「あ、○○さんのアカウント拝見してます」と声をかけるのは、相手に好印象を与えます。ただし、無断での深掘り調査や過度な言及は避け、さりげなさを心がけましょう。
Z世代は「みんなと同じ」ではなく「自分らしさ」を大切にします。施術提案時は「このスタイルが今っぽいです」という一択ではなく、複数の選択肢を示し、相手の判断を尊重する姿勢が重要です。
「ショートも素敵ですが、あなたの顔の輪郭なら、このくらいの長さもよく映ると思います」というように、顧客自身の個性を基準にした提案が信頼につながります。
施術直後、公式LINEで「今日のカラー/パーマ、いかがでしたか?」と軽く感想を求めるメッセージを送ると、Z世代の多くは返信してくれます。その返信内容から、次回の提案につながるヒントが得られます。
また、数日後に「仕上がりの経過はどうですか」と再度触れることで、顧客サイドに「このサロンは自分のことを気にかけてくれている」という実感が生まれます。
来店時に「もし良かったら、インスタに投稿する時はタグ付けしてくれると嬉しいです」と伝え、ハードルを低く設定します。タグ付けされた投稿には、スタイリスト自身がコメントを返すことで、顧客と店舗の双方向の関係が成立します。
施術後、次の来店時期について、「6週間後くらいでカラーのリタッチどうですか」という形で、顧客の髪の周期に合わせた提案をします。その際、「その頃、新しいカラー試してみたいですか」と選択肢を示すと、来店への期待感が高まります。
SNS発信が増えると、顧客情報の扱いが課題になります。投稿前に必ず本人の同意を得ること、特にビフォーアフター写真は顔が特定されないか確認することが重要です。
また、Z世代は「情報の真正性」に敏感なため、ウソや過度な演出は避けましょう。「このカラーは色落ちしにくい」というような断定的な表現ではなく、「色持ちが良い傾向にあります」という慎重な言い方が、かえって信頼を呼びます。
Z世代への集客と接客は、SNSでの信頼構築と、来店時の対話の質で決まります。加工よりも自然さ、企業的な発信より人間らしさ、一方的な提案より選択肢の提示──これらの工夫が積み重なることで、来店と再来につながります。
すべてを一度に始める必要はありません。まずは自店のInstagramで「ビフォーアフターを加工少なめで発信する」「施術時にお客様の関心事を聞く」といった1~2つの工夫から始めてみてください。その先に、Z世代との着実な関係構築が見えてくるはずです。
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