公開日:2026-07-14
監修:SalonRink 編集部
美容サロン経営者とITエンジニアが共同運営。サロン経営・LINE予約・顧客管理に関する実践的な情報を発信しています。
「最近、10代後半から20代前半のお客様の行動が変わってきた」と感じるオーナーや美容師は多いでしょう。Z世代(およそ1997年〜2012年生まれ)は、デジタルネイティブであり、既存世代と異なる価値観を持つ顧客層です。彼らにどう向き合い、どう集客するのか。現場の工夫で変わることがあります。
Z世代はGoogle検索よりもInstagramやTikTok、YouTubeで情報を探す傾向が強いです。口コミサイトも見ますが、「企業側が選別した情報」には懐疑的で、友人の発信や、リアルな制作過程を見せる動画を信頼します。
また、この世代は「自分らしさ」「個性の尊重」を重視します。マニュアル的で均一な対応よりも、個の感覚を認めてくれるサロンを選ぶ傾向があります。価格の安さだけでなく、環境、スタッフの姿勢、サロンの社会的姿勢(サステナビリティやジェンダー配慮など)も判断基準に入ります。
つまり、Z世代に響く集客は「ビフォーアフター画像の羅列」ではなく、「誰が、どんな想いで、どう作っているのか」という背景が見える発信です。
Instagram、TikTokで集客したいなら、「施術後の完成形だけ」では足りません。
実践的なポイント:
Z世代は「完璧さ」より「リアルさ」に共感します。小規模サロンなら、その手作り感やアットホーム感が、むしろ強みになります。毎日の投稿を無理にする必要はありませんが、週1〜2回程度、スマートフォンで撮った短い動画を継続することで、フォロワーとの信頼関係が育ちます。
Z世代は「これがおすすめです」という一方的な勧めに抵抗感を持つ傾向があります。代わりに、複数の選択肢を示し、「あなたはどう思いますか?」と問いかけるスタイルが響きます。
カウンセリングの際、「髪の理想像」だけでなく「朝のスタイリング時間」「手入れの手間」「なりたいイメージの背景」など、顧客の生活全体に関心を持つ姿勢が大切です。
LINEで予約連絡が来た場合、丁寧さは必要ですが、過度に敬語で固める必要はありません。サロンの雰囲気に合った、親しみやすいトーンで返すほうが、Z世代には安心感を与えます。ただし、不適切な略語や敬意の欠落は避けるべきです。
また、施術後に「感想ありますか?」と一声かけ、その返答をSNS投稿(許可を得て)に活用することで、顧客とのつながりが深まります。
サロンの衛生管理、使用商品の成分、廃棄物の処理方法など、聞かれなくても情報を開示する姿勢が信頼につながります。特にZ世代は、環境問題や倫理的な経営に関心が高いため、「このシャンプーはどう選んでいるのか」という質問が増える可能性があります。
その質問に丁寧に答えられる準備をしておくと、顧客満足度が高まります。
Z世代の新規顧客を獲得することと、リピート化することは別の課題です。SNSで認知を広げて来店につなげるのは第一段階ですが、その後、「このサロンに来てよかった」「また来たい」と感じてもらうには、一貫性のある体験が必要です。
SNSで見かけたスタッフのざっくばらんな姿勢が、来店時の接客にも反映されていれば、Z世代は「この情報は本物だ」と感じます。逆に、SNSと現場で雰囲気が全く違うと、信頼は一気に失われます。
小規模サロンだからこそ、スタッフ間で「Z世代顧客にどう向き合うか」という方向性を共有し、言動を整える工夫が大きな差になります。
Z世代は、既存世代とは異なる情報経路と価値観を持つ顧客層です。彼らを集客し、満足させ、リピーターにするには、SNS戦略と現場の姿勢が一致していることが欠かせません。自分たちのサロンの強みを、ありのままに発信し、顧客の個性を尊重する接客を心がけることから、始めてみてはいかがでしょうか。
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